女性の泌尿器疾患|佐藤泌尿器科クリニック|泌尿器科|山鹿市

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女性の泌尿器疾患

女性の泌尿器疾患|佐藤泌尿器科クリニック|泌尿器科|山鹿市

女性泌尿器科について

女性が泌尿器科を受診するのは”ハードルが高い”そういうイメージをお持ちではないでしょうか。
しかし近年、過活動膀胱という病態の浸透や高齢化の影響もあり、尿失禁などの排尿障害や、膀胱炎などでの受診が、年齢を問わず、急増しております。当院では女性でも受診しやすい空間や雰囲気づくりを心がけており、プライバシーにも配慮して診療を行っております。大好きな旅行や趣味などを、排尿の悩みであきらめてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。

泌尿器科でよくみられる症状と疾患

こんな痛みや症状でお困りではないですか?

  • 尿に血が混じる、血尿を指摘された(血尿)
  • 尿が近い、尿の回数が多い(頻尿)
  • 夜の排尿回数が多い(夜間頻尿)
  • 尿が出にくい、尿の勢いが弱い(排尿困難)
  • 排尿後も尿が残っている感じがする(残尿感)
  • 急にトイレに行きたくなって漏れそうになる(尿意切迫感)
  • 尿が漏れてしまう(尿失禁)
  • 排尿時に痛みがある(排尿痛)
  • 左右いずれかの腰部に痛みがある 腎臓のあたりが痛い
  • 健康診断などで尿潜血、尿蛋白を指摘された
  • 血液検査で腎機能低下を指摘された

日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。泌尿器に心配なことがあれば、一人で悩まず何でもお気軽にご相談ください。

過活動膀胱

膀胱の収縮活動がコントロールを失い、膀胱に尿が十分にたまっていない段階から、膀胱が勝手に収縮してしまう状態です。頻尿に加え、尿意を我慢しにくい(尿意切迫感)、我慢することができず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)などの症状を認めます。日本では1000万人以上の男女が罹患するといわれている頻度の高い病気です。脳や脊髄の病気、前立腺肥大症、膀胱炎、加齢、精神的なストレスなど原因は様々ですが、原因がはっきりしないケースも少なくありません。
診療では、他の病気の可能性も含めて、問診や検査(尿検査、腹部超音波検査など)を行います。生活習慣の見直しで症状の改善が見込めることもある病気ですので、内服治療をメインに行いますが、薬だけに頼らず生活習慣の見直しや指導も積極的に行っていきます。

尿失禁

尿失禁は、40歳以上で4割の方が経験しているといわれており、トラブルを抱えて悩んでいる女性も少なくありません。尿失禁は自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状で、「切迫性尿失禁」「腹圧性尿失禁」「溢流性尿失禁」「機能性尿失禁」に分類されています。
切迫性尿失禁は、急に襲われる切迫感のある尿意があり、我慢できずに漏れてしまうという症状です。排尿コントロールがうまくいかず、トイレに駆け込む事態が生じ、外出や乗り物の移動中に困ることがあります。腹圧性尿失禁は女性の尿失禁の中で最も多く、咳やくしゃみ、笑ったときや重い荷物を持ったときなど、お腹に圧力がかかったときに尿が漏れてしまう症状です。骨盤底の筋肉の緩みが原因で、妊娠や出産、加齢などを契機に発症します。このほか、尿を排出したいのに出せず、少しずつ漏れてしまう溢流性尿失禁や、認知症や運動機能の低下が原因で起こる機能性尿失禁があります。
「年だから仕方ない」、「泌尿器科を受診するのが恥ずかしい」とあきらめずに、ぜひ一度相談してみてください。たくさんの方が、同じようなお悩みで受診されており、尿検査や腹部超音波検査などの簡単な検査で診断でき、状態に応じた治療で改善が期待できます。

膀胱炎

尿道が短いという解剖学的な要因から女性に多くみられ、頻尿、残尿感、排尿時の痛みが特徴的な病気です。多くは排尿の後半や排尿後にしみるような不快な痛みを感じます。悪化してくると残尿感がひどく、何度もトイレに行くようになり、はっきりとした痛みを伴うこともあります。さらに悪化すると、排尿時の焼け付くような痛み、血尿が現れることもあります。膀胱炎は何らかの原因で尿道から細菌が膀胱へ侵入することによって起こります。一番の原因となるのは大腸菌で、通常は抗生剤治療で数日以内に完治することがほとんどです。膀胱炎は放っておくと腎盂腎炎(じんうじんえん)を併発し、高熱が出たり、入院が必要になることもありますので、膀胱炎の疑いのある症状が出た場合、早めの受診をおすすめします。

骨盤臓器脱

妊娠、出産、閉経、骨盤内手術などにより骨盤底の筋肉が弱くなり、膀胱、子宮、膣、直腸が膣の外に出てきてしまう疾患です。お産経験のある更年期以降の女性に多く生じるといわれており、軽度では自覚症状がなく、進行すると尿失禁や頻尿、異物感などが生じてきますが、脱出部位により症状は様々です。治療は骨盤底筋体操、ペッサリー、手術療法があり、症状や年齢によって選択されます。

尿路結石

腎臓から尿道につながる尿路に結石ができる疾患で、結石のある部位によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けられます。泌尿器科外来で頻度の高い疾患の一つで、20人に1人が一生に一度は罹患し、男性が女性の約3倍多いとされています。
結石の大きさや位置によっては激痛が起こり、発熱や吐き気、嘔吐を伴うこともあります。尿検査、画像検査(超音波検査・レントゲン検査など)で診断がついたら、まず痛みを抑える治療をします。その後、結石の大きさや位置を確認し、治療方針を検討します。小さい結石であれば、多くの場合は自然排石が可能ですが、10ミリ以上の大きな結石や、自然排石が難しいと考えられる場合には、体外衝撃波結石破砕手術(ESWL)やレーザー砕石器などを用いた内視鏡手術が行われます。

尿潜血、尿蛋白

検診や他院での尿検査で、尿潜血や尿蛋白を指摘されることがあります。
尿潜血の原因としては、尿路感染症、尿路結石、腫瘍などが考えられますが、特に異常がなくとも認めることも多くあります。
蛋白尿の原因としては、急性腎炎や慢性腎炎などの腎臓に限局した病気と、糖尿病、膠原病、高血圧など全身の病気の一部として腎臓に障害が起きる場合があります。
尿検査で異常を指摘された際は、お気軽にご相談ください。